2008年5月28日水曜日

一面

フジニュースネットワークの動画ニュース「東京・江東区マンション女性行方不明事件 容疑者宅のリビングから女性の血痕を検出」で、まずはニュースの内容よりもそれを読み上げる男性キャスターの、どう考えてもアナウンサーより時代劇とか吹き替えのほうが向いてそうなクセありまくりの喋りかたに驚いてしまいました。

キャスターとアナウンサーは別物という扱いで発声や発音は不問に付されてるんでしょうかね。そういやフジテレビは木村太郎のころも聞きづらかったな。まぁそれはいいとして。

星島容疑者は、小学校時代の卒業アルバムで「ファミコンのカセット会社を作る」と、夢を思い描いていた。/一方、「世界が破滅するとしたら」というアンケートの中で、「破滅する前に死ぬ」と答える一面もあった。

とのことなんですけど、この「破滅する前に死ぬ」に対して「と答える一面も」と続けてしまう安直さはちょっといただけません。こんなわずか8文字の回答からどんな「面」を想像しろというのでしょうか。

残虐な殺人事件の容疑者。前兆はなかったのか。そこで卒業文集を入手した。夢を思い描いている(ように見える)。これでは単なる素直な小学生だ。他にはないのか。「世界が破滅するとしたら」という質問に「破滅する前に死ぬ」と答えている。これは厭世的だ。反社会的だ。これぞ今回の事件の遠く過去に遡る前兆。

そんなふうに、報道側が思わず飛びついてしまったような感じがあります。

しかしこの回答って単に「オレが生きてるうちに世界が破滅するようなことはない」という意味で書いたとも解釈できるんじゃないですかね。「世界が破滅するとしたら」というお題のぎこちなさもいかにも小6という感じですが、それに対して「その設問じたい意味がない」と答えるような斜に構えた心性は小6・12歳あたりには非常にありがちだと思うのですが。

2008年5月27日火曜日

さいたま

NIKKEI NETの記事「埼玉りそな銀、13万3000件の顧客情報紛失」によれば

埼玉りそな銀行は27日、106支店で名前や住所、口座番号などを記載した預金印鑑届や、ATMでの取引情報記録紙など約13万3000件の顧客情報を紛失したと発表した。

13万件というのも多いと思いますが、それより106支店というのが目を惹きます。埼玉りそな銀行ってそんなにあったのか!?

そこでとりあえずりそなグループ:店舗・ATMの検索にて関東地方のみ調べてみました。

検索条件検索結果
銀行都道府県サービス
埼玉りそな銀行茨城県有人店舗「検索に失敗しました」
埼玉りそな銀行栃木県有人店舗「検索に失敗しました」
埼玉りそな銀行群馬県有人店舗「検索に失敗しました」
埼玉りそな銀行埼玉県有人店舗126件
埼玉りそな銀行千葉県有人店舗「検索に失敗しました」
埼玉りそな銀行東京都有人店舗2件
埼玉りそな銀行神奈川県有人店舗「検索に失敗しました」

やたら検索に失敗しているようですが、その場合には「理由」として「該当する掲載情報がありませんでした」とあるので検索結果としては0件と考えていいようです。(なんだそれ)

ということは関東地方だけでも128店舗。意外とありましたね。これで全部なのかもしれませんが。そうなると8割以上の支店で顧客情報を紛失していることになります。これはこれで怖い。

2008年5月24日土曜日

イナリサーチ

NIKKEI NETの新規上場企業「株式会社イナリサーチ」の詳細データでURLが

http://ina.-research.co.jp/

となっているためウェブサイトにつながりません。(正しくは http://www.ina-research.co.jp/ でした)

そのサイトの中の「動物愛護・AAALAC」というページに

非臨床試験は、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、サル等の実験での使用を目的として生産された動物を使用しております。

とあるのが、そこはかとなくドラマチックな印象を醸し出しています。

業務内容に「脱臭装置」が含まれているのでトイレでおなじみの伊奈製陶のINAXの関連会社なのかなとも思いましたが、特に関係はないみたいですね。

伊奈製陶
ウィキペディアによれば創業者の苗字が伊奈
イナリサーチ
創業の地が長野県伊奈市

2008年5月22日木曜日

定価380円なら5000部に相当

YOMIURI ONLINEに「植草被告の「アサヒ芸能」痴漢報道、徳間書店に190万賠償命令」という記事。アサヒ芸能って名前だけはよく聞きますが徳間書店から発行されていたとは知りませんでした。

朝日新聞社ではないだろうとは思ってたけど、てっきり「アサヒ芸能社」とかそんなような名前の出版社が出してるものとばかり。

キロあたり49,875円

asahi.comの記事「5万円台ノートPC HPが日本販売」に

サイズは幅25センチ、奥行き16センチ、重さ約1.2キロとシステム手帳並みで、画面の大きさは8.9型。

とあるんですけど、システム手帳ってそんなに重いのか!?

HPのサイトによればCPUはVIAのC7だそうで、使い心地は見てみたいですけどね。

2008年5月21日水曜日

ガチャガチャ飲むなよ

asahi.comの社会記事の見出し「ガチャガチャ飲み窒息 バンダイに2600万円賠償命令」にはかなり違和感をおぼえます。

「ガチャガチャ」というのは文字どおりハンドルをガチャガチャやると食玩みたいなおもちゃの入った丸いカプセルの出てくる機械のことを指すんじゃないでしょうか。そんなでかいもん飲めるか!!

まぁ記事を読めば2歳の幼児がその丸いカプセルを飲み込んでしまったのだとわかるわけですが、それなら「玩具入りカプセル飲み窒息」のほうがより正確なんじゃないかと思います。もっともカプセルを飲み込んだのはおもちゃを取り出した後だったかもしれないので厳密には「玩具入り」が正確なのかどうかはわかりませんが。

「玩具入りカプセル」だと「ガチャガチャ」より文字数が多くてスペースとりますけど、そんなの「2600万円」を「2600万円」に変えればすむことじゃん。(と、最後は投げやり)

2008年5月14日水曜日

小誘拐

うさんくさい事件です。

たとえばYOMIURI ONLINEの記事「児童データ入りUSB紛失「400万円で返す」と脅迫文」によれば

東京都国立市立第二小学校の40歳代の男性教諭が、今春卒業した児童の成績などが入ったUSBメモリー(パソコン用外部記憶媒体)を紛失し、メモリーと引き換えに現金400万円を要求する脅迫文が市教委に届いていたことが12日、わかった。

また、asahi.comの記事「児童データUSBを学校紛失 「400万円で買え」手紙」によれば

同市教委あてに今月2日、「USBメモリーを拾った」と記された差出人や住所がない手紙が届き、成績データの一部を印刷した紙が同封されていた。
メモリーから記録を見るには学校で割り当てたパスワードが必要だが、市教委が同校に確認したところ原本の内容と一致した。

これらの記事から判断すると、脅迫者はUSBメモリ内のデータを見るためのパスワードを事前に知っていたか何らかの方法で突き止めたのでしょうが、だからといって「ホラ、私にはパスワードがわかってるんですよ」「ホラ、まちがいなくおたくの卒業生のデータでしょ」と言ってくるというのはどうにも変だなぁと思います。

パスワードが知られてしまっているということは、そのUSBメモリから紙のコピーなり電子データなりでいくらでも児童の個人情報がばら撒けるということであり、それは学校なり教育委員会なりが400万円でUSBメモリを買い戻したところでもはや防ぎようがありません。喩えはよくありませんが「おたくのお子さんを誘拐しました。実はもう殺しちゃったんだけど身代金ください」と言ってるのと同じなのではないでしょうか。

もちろん犯人としては「400万円で買い取ってもらえるなら情報をばら撒くようなことはしない」という含みもあるんでしょうが、警察側だって「そんなこと言って、ほんとはもう殺してるんだろう」と粘ってこないとはかぎらない。そういう選択肢を与えてしまうというのは犯罪計画としてどうなんでしょう。むしろ「パスワードがかかってるので中身はわからないけど、たぶんおたくにとっては大事なデータなんですよね」と持ちかけたほうが有効なんじゃないかと思うんですけど。

どうもこの脅迫者は「パスワードを知っている」または「パスワードを突き止めた」ということを誇示するのに気をとられて墓穴を掘っているような気がします。

2008年5月13日火曜日

一番

これもよくわかりません。asahi.comの「家族物語」というコラムの「愛二十歳、巣立ちの年 卓球・福原愛さん - 家族物語 - 北京五輪への道」という記事の一節。

兄が卓球を始めたとき、父武彦(65)は「やるからには一番をめざせ。東北大会なら最低8強だ」と宣言した。

「一番」の必要条件なら「少なくとも東北大会で優勝」じゃないかと思うんですけど?

まぁ、何を基準に一番なのかにもよるだろうし、一番をめざす過程の1ステップとして「1年目の東北大会ではベスト8に」という意味だったのかもしれないですけどね。

「やるからには一番をめざせ。まずは東北大会でベスト8だ」とか入れてくれると、わかりやすいんじゃないかと思います。

2008年5月7日水曜日

WindowsXP SP3

Microsoft Updateで

コンピュータを保護するために、Windows XP Service Pack 3 をインストールすることを強くお勧めします。

と出てきましたが、

  • SP3 の新機能
  • 「インストールする前の注意事項」
  • 「詳細」クリックで出てくるダイアログの中の「詳細」

のリンク先(またはそこからのリダイレクト先)が、いずれも「Windows XP Service Pack 3 Release Candidate のリリース ノート」(最終更新日 : 2008年1月10日)になっていて、なーんかヤなんですけど。

とりあえず様子見ですかね。

CSR?

YOMIURI ONLINEの記事「不審者情報も、夜は近所の人も怖がる…愛知の高1殺害現場」曰く

同市生駒町の遺体発見現場付近は、伊勢湾岸自動車道の高架橋が通り、田畑が広がっている。民家は少なく街灯もない。

同市というのは愛知県豊田市なわけですが、トヨタ自動車も街灯ぐらい作ってやらんかいと思うのは私だけでしょうか?

2008年5月6日火曜日

謎のイメージ写真

国土交通省の記者発表「ダム管理システムの一部情報の納入業者((株)東芝)からの流出について」に「参考資料2」として「ダム管理システムと流出した情報」というPDF文書が添付されています。内容は以下のような構成になっています。

  • 1 ダム管理システムとは
  • 2. 流出した情報
    • (1)ダム管理システムの情報
    • (2)その他の情報

そして最後に「ダム管理システム全景」というイメージ写真が載っているのですが、この写真の意図がよくわかりません。

どこかのサーバルームを撮影したもののようです。6台ほどのラック(「ダム管理システム本体」)と3人掛けの端末席(「操作卓・情報表示板」)が写っています。人の姿はありません。

上記2.の(2)の「その他の情報」の真下に、特に間隔もあけず中央寄せでレイアウトされた写真ですが、その内容や「システム全景」というキャプションからして「その他の情報」の記述を補足するためのものではなさそうです。操作卓の上に機密書類が無造作に放置されているような様子もうかがえません。

位置は離れていますが、むしろ1.の「ダム管理システムとは」に対応するコンテンツなのだろうと思われます。ただし「写真はイメージです」とあります。この写真が実際の運用現場というわけではなく、当該システムをイメージしてもらうために現場に似た部屋を見つけてきて撮影したものなのかもしれません。

問題は、どこが似ているのか、何をイメージしてもらうための写真なのか、ということなんです。これがどうにもわからない。

機器の台数や配置をもとに、システムの規模や構成を知ってもらいたいのか。室内の整理整頓ぶりから、情報漏洩の再発はなさそうだと安心してもらいたいのか。それとも「いきなりダム管理システムなんて言われても一般の人にはイメージつかないよ」ということで写真を載せただけなのか。

上記2.の(1)によれば、ダム管理システムは「インターネット等外部からは切り離されている」らしいです。一方、今回の情報流出は、委託先サーバからインターネットを通じて、という経路で発生したそうです。ということは、ダム管理システムと委託先サーバは別物であり、委託先サーバだけに問題があったように解釈できます。にもかかわらず、わざわざ写真で晒されてるのは「ダム管理システム全景」のほう。

どうにも費用(リスクも含めて)対効果がはっきりしないコンテンツだなぁと思いました。(もしかして ダム管理システム + 委託先サーバ = ダム管理システム全景 だったりするのか?)

Google カレンダー

Google カレンダーで予定を作成したときの完了メッセージが謎です。「○○という予定何月何日 が追加されました」というのは、どう考えてもおかしい。Google カレンダー 予定の作成 日本語

そこで「設定」で「言語」を「English(US)」にして試してみました。こっちだとちゃんと「○○という予定何月何日 に追加した」という意味のメッセージになってますね。Google カレンダー 予定の作成 英語

駄目じゃんGoogle。BETA だから?

一人称

ZDNet Japanに「マイクロソフトのYahoo買収断念は賢明な判断」という翻訳記事があって、内容には特に異論はないのですが、文中2度しか使われていない一人称が

前半では

筆者はどうかって?これはMicrosoftが成しうる最も賢明な動きであったとみている。

後半では

最初からずっと、小生をはじめとする多くのMicrosoftウォッチャーが、MicrosoftとYahooの間には重複する点が多すぎると指摘していた。

となっていて、なぜわざわざ使い分けてるのだろうと疑問に思いました。

これが日本人の日常会話や、あるいは会話じゃなくても小説や芝居の登場人物のセリフとかエンタテインメントとしてのエッセイやコラムの中であれば、文脈に応じて一人称がコロコロ切り替わってもおかしくはないと思います。

が、報道や論評においてそれはどうなのか。しかもよく見るとこの記事の原文執筆者は Mary Jo Foley という名前になっていて、どうやら女性のようです。女性の一人称として「小生」というのも、ちょっとどうなんでしょう。

どうにも落ち着かないので原文にあたってみました。

前半の「筆者はどうかって?」を含む一節は

Me? I see this as the smartest thing Microsoft could do.

そして後半の「小生をはじめとする」を含む一節は

All along, many Microsoft watchers, including yours truly, have noted that there was an awful lot of overlap between Microsoft and Yahoo.

となっています。

Google 翻訳によれば「including yours truly」は「小生を含む」の意。なるほどここでの yours は手紙なんかで使われる Sincerely yours の yours と同じなわけですね。

そのまま書くとエラソーに見えてしまうので、ちょっとオブラートに包んで表現してる感じ。「もちろん読者の皆さんも同じでしょうが、実はわたくしも~」みたいな。

だからっつってモロ「小生」じゃ、なんかぎこちなくないですかね。記事の文脈で言えば「~と、多くのウォッチャーが指摘していましたし、誠に僭越ながら筆者もそう指摘してきました」といったあたりが妥当なのではないでしょうか?

2008年5月3日土曜日

PDFでプチ驚愕二連発

NIKKEI NETの適時開示速報から株式会社アーティストハウスホールディングスの「一部インターネット情報サイトの掲載記事について」を開いてみてちょっとびっくり。

  1. PDF内の文章が傾いてる。まぁワープロソフトかなんかで作成した紙をスキャナで取り込んでPDFにしてるんでしょうけど。右下がりに傾いてるというのがまたなんとも……
  2. PDFのURLの中に /home/oracle/ というパスが。これはアーティストハウスに限らず他のどの会社からの発表であってもおそらく同じ。なのでNIKKEI NET側の問題。まぁ即問題というわけじゃないだろうけど「大丈夫なのかなぁ」という感じはします。今まで気がつかなかった。

2008年5月1日木曜日

50倍

やられました。YOMIURI ONLINEの記事「1等100万円の当選確率50倍、19日に新宝くじ発売」です。パッと見「50人に1人は100万円!」と思ったのは私だけでしょうか?

有効求人倍率1.○倍とか、なんたら国家試験の競争倍率10何倍とか、そういうのを連想してしまいましたよ。たしかによく見りゃ「倍率」じゃなくて「確率」ですけどね。

記事に曰く

1枚300円で3000万枚の販売を見込んでおり、1等100万円は3000本。昨年のドリームジャンボ宝くじの4等100万円に比べ、当選確率は50倍という。

なら最初からそう言ってくれないと。「今までに比べて50倍」とか「当社比」とか。なんの比較対象もなく50倍じゃ、倍率50倍かと思っちゃいますよ。

50人に1人どころか10,000人に1人ですか。微妙。