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2008年7月19日土曜日

どっち向いて補遺

YOMIURI ONLINEの記事「芥川の遺志はどっち?遺書と全集収録の文面に相違あり」によれば

芥川龍之介が最期の推敲(すいこう)をした遺書の存在が明らかになったが、その遺書と岩波書店版全集に収録された文面の一部が違っていることが18日、新たに分かった

のだそうです。

本来同じであるべきことが期待される文面1と文面2との間に相違があった。これはわかりました。

が、記事の見出しが「芥川の遺志はどっち」だったのかという問いかけの形である以上、文面1と文面2とは、その相違点において二律背反の関係になくてはならないはずです。

つまり、文面1からは「AはBである」「CはDすべし」等と読みとれるのに対して、文面2からは「AはBではない」「CはDすべからず」等と読みとれる、そのことが18日になって新たにわかったのでなければいけません。

しかし、それがどこに該当するのか、記事の文面からは正直言ってわかりませんでした。

見出しと本文に相違があるというのも考えものです。単に「芥川の直筆遺書と全集収録の文面に相違あり」という見出しでよかったのではないでしょうか。

2008年6月21日土曜日

クラス療法

Jeffrey Richter『プログラミングMicrosoft .NET Framework 第2版』(日経BPソフトプレス)は、内容はともかくとして、誤植というか翻訳の際の漢字変換ミスが目立ちますね。

今日はDelegateやらMulticastDelegateを解説してる箇所で「クラス療法」というのに出くわし、文脈から「クラス両方」だと気づくまでに数秒かかってしまいました。

いやもう、一瞬「病んでるあなたにオブジェクト指向を」とか、そういう話なのかと本気で思ったりして。

2008年6月15日日曜日

関東自動車工業

YOMIURI ONLINEの記事「地震で岩手・宮城の電機工場など停止、影響の長期化懸念も」に

トヨタ自動車の子会社で、グループの国内乗用車生産の1割近くを担う関東自動車工業の岩手工場(岩手県金ヶ崎町)は、生産ラインにつるした組み立て前の車体や、塗装ラインの装置が落下した。

とあるのですが、「グループの国内乗用車生産の1割近くを担う」が「関東自動車工業」(A)にかかるのか「関東自動車工業の岩手工場」(B)にかかるのか、非常にわかりにくいです。

地震の影響を主要産業の生産量への影響という視点から捉えようとした記事であるにもかかわらず、その影響の度合いがぼやけてしまっています。

こういう修飾節というのは「~関東自動車工業の岩手工場では車体や装置が落下した。関東自動車工業は[または「同社は」]トヨタ自動車の子会社としてトヨタグループに属し、[ここで(A)なら主語は繰り返しになるので特には不要、逆に(B)なら「その岩手工場は」と続けて]グループの国内乗用車生産の1割を担っている」とでもいうふうに分けて書けないもんでしょうかね。

2008年5月27日火曜日

さいたま

NIKKEI NETの記事「埼玉りそな銀、13万3000件の顧客情報紛失」によれば

埼玉りそな銀行は27日、106支店で名前や住所、口座番号などを記載した預金印鑑届や、ATMでの取引情報記録紙など約13万3000件の顧客情報を紛失したと発表した。

13万件というのも多いと思いますが、それより106支店というのが目を惹きます。埼玉りそな銀行ってそんなにあったのか!?

そこでとりあえずりそなグループ:店舗・ATMの検索にて関東地方のみ調べてみました。

検索条件検索結果
銀行都道府県サービス
埼玉りそな銀行茨城県有人店舗「検索に失敗しました」
埼玉りそな銀行栃木県有人店舗「検索に失敗しました」
埼玉りそな銀行群馬県有人店舗「検索に失敗しました」
埼玉りそな銀行埼玉県有人店舗126件
埼玉りそな銀行千葉県有人店舗「検索に失敗しました」
埼玉りそな銀行東京都有人店舗2件
埼玉りそな銀行神奈川県有人店舗「検索に失敗しました」

やたら検索に失敗しているようですが、その場合には「理由」として「該当する掲載情報がありませんでした」とあるので検索結果としては0件と考えていいようです。(なんだそれ)

ということは関東地方だけでも128店舗。意外とありましたね。これで全部なのかもしれませんが。そうなると8割以上の支店で顧客情報を紛失していることになります。これはこれで怖い。

2008年5月13日火曜日

一番

これもよくわかりません。asahi.comの「家族物語」というコラムの「愛二十歳、巣立ちの年 卓球・福原愛さん - 家族物語 - 北京五輪への道」という記事の一節。

兄が卓球を始めたとき、父武彦(65)は「やるからには一番をめざせ。東北大会なら最低8強だ」と宣言した。

「一番」の必要条件なら「少なくとも東北大会で優勝」じゃないかと思うんですけど?

まぁ、何を基準に一番なのかにもよるだろうし、一番をめざす過程の1ステップとして「1年目の東北大会ではベスト8に」という意味だったのかもしれないですけどね。

「やるからには一番をめざせ。まずは東北大会でベスト8だ」とか入れてくれると、わかりやすいんじゃないかと思います。

2008年5月7日水曜日

WindowsXP SP3

Microsoft Updateで

コンピュータを保護するために、Windows XP Service Pack 3 をインストールすることを強くお勧めします。

と出てきましたが、

  • SP3 の新機能
  • 「インストールする前の注意事項」
  • 「詳細」クリックで出てくるダイアログの中の「詳細」

のリンク先(またはそこからのリダイレクト先)が、いずれも「Windows XP Service Pack 3 Release Candidate のリリース ノート」(最終更新日 : 2008年1月10日)になっていて、なーんかヤなんですけど。

とりあえず様子見ですかね。

2008年5月6日火曜日

謎のイメージ写真

国土交通省の記者発表「ダム管理システムの一部情報の納入業者((株)東芝)からの流出について」に「参考資料2」として「ダム管理システムと流出した情報」というPDF文書が添付されています。内容は以下のような構成になっています。

  • 1 ダム管理システムとは
  • 2. 流出した情報
    • (1)ダム管理システムの情報
    • (2)その他の情報

そして最後に「ダム管理システム全景」というイメージ写真が載っているのですが、この写真の意図がよくわかりません。

どこかのサーバルームを撮影したもののようです。6台ほどのラック(「ダム管理システム本体」)と3人掛けの端末席(「操作卓・情報表示板」)が写っています。人の姿はありません。

上記2.の(2)の「その他の情報」の真下に、特に間隔もあけず中央寄せでレイアウトされた写真ですが、その内容や「システム全景」というキャプションからして「その他の情報」の記述を補足するためのものではなさそうです。操作卓の上に機密書類が無造作に放置されているような様子もうかがえません。

位置は離れていますが、むしろ1.の「ダム管理システムとは」に対応するコンテンツなのだろうと思われます。ただし「写真はイメージです」とあります。この写真が実際の運用現場というわけではなく、当該システムをイメージしてもらうために現場に似た部屋を見つけてきて撮影したものなのかもしれません。

問題は、どこが似ているのか、何をイメージしてもらうための写真なのか、ということなんです。これがどうにもわからない。

機器の台数や配置をもとに、システムの規模や構成を知ってもらいたいのか。室内の整理整頓ぶりから、情報漏洩の再発はなさそうだと安心してもらいたいのか。それとも「いきなりダム管理システムなんて言われても一般の人にはイメージつかないよ」ということで写真を載せただけなのか。

上記2.の(1)によれば、ダム管理システムは「インターネット等外部からは切り離されている」らしいです。一方、今回の情報流出は、委託先サーバからインターネットを通じて、という経路で発生したそうです。ということは、ダム管理システムと委託先サーバは別物であり、委託先サーバだけに問題があったように解釈できます。にもかかわらず、わざわざ写真で晒されてるのは「ダム管理システム全景」のほう。

どうにも費用(リスクも含めて)対効果がはっきりしないコンテンツだなぁと思いました。(もしかして ダム管理システム + 委託先サーバ = ダム管理システム全景 だったりするのか?)

2008年5月1日木曜日

50倍

やられました。YOMIURI ONLINEの記事「1等100万円の当選確率50倍、19日に新宝くじ発売」です。パッと見「50人に1人は100万円!」と思ったのは私だけでしょうか?

有効求人倍率1.○倍とか、なんたら国家試験の競争倍率10何倍とか、そういうのを連想してしまいましたよ。たしかによく見りゃ「倍率」じゃなくて「確率」ですけどね。

記事に曰く

1枚300円で3000万枚の販売を見込んでおり、1等100万円は3000本。昨年のドリームジャンボ宝くじの4等100万円に比べ、当選確率は50倍という。

なら最初からそう言ってくれないと。「今までに比べて50倍」とか「当社比」とか。なんの比較対象もなく50倍じゃ、倍率50倍かと思っちゃいますよ。

50人に1人どころか10,000人に1人ですか。微妙。